我が国は主要資源のほとんどを海外からの輸入に依存しており,これらの物資を安定的かつ低廉に輸送する船の重要性は極めて大きいと言えます。
船は一度にたくさんの貨物を運ぶことができるため輸送コストが少なくて済むという特徴があります。また,他の輸送機関と比べてエネルギー効率も良く,地球環境にやさしい輸送方法ですが,全世界的な温室効果ガス削減への流れの中で,船による貨物輸送の更なる効率化,低環境負荷技術の開発および航行安全の確保は今後の要です。
船舶海洋工学研究室では,実船計測,縮尺模型実験,数値計算を駆使して,船の推進性能や操縦性能,航路保持制御,定点保持制御,船の操縦運動シミュレーション法,船の電気推進システム,錨鎖や掘削パイプ,タンク加熱システムなどの船の艤装品,メタンハイドレートなどの新しいエネルギー輸送システムに関する研究を行っています。当研究室は,地域産業に密着した造船業や舶用工業における設計・建造の諸課題に取り組みます。
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