研究内容
カーボン材料の機械的物性計算・評価
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H23年度JKA補助金による研究成果内容
研究責任者 教授 岡本 伸吾

 カーボン材料の機械的物性計算・評価

カーボン材料は優れた機械的特性・電気的特性を有し,航空機,自動車,自転車などの輸送機器の構造部材に適用が進んでいる.カーボン材料の基本構造であるダイヤモンドやグラファイトの理想強度は100GPaを超えることが第一原理計算や実験等により知られているが,現実のカーボン材料の強度はその数しか発現できていない.種々の欠陥を含むカーボン材料のナノレベルの構造と強度の関係を分子動力学(MD)シミュレーションの手法を用いて研究し,高強度を発現するカーボン材料の構造を明らかにする.これにより,カーボン材料の強度が向上できれば,輸送機器へのさらなる適用拡大を図ることができる.
平成23年度はMDシミュレーションプログラムの並列化,カーボン材料の構造も出る構築,構造パラメータが強度に与える影響について研究を行った.
 なお,この研究は,JKAの補助を受けて実施した.