Robotics & Intelligent Systems Lab
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 今年1月に宇宙航空研究開発機構は,地球観測衛星「だいち」の打ち上げに成功し,現在順調に機能しています.だいちのミッション運用はまさにこれから本格化し,地図作成,災害監視,資源探査などに活躍が期待されています.
 また,宇宙航空研究開発機構が示した長期ビジョンによれば,日本は自然災害や地球環境問題に役立つシステム作りを重要視しており,このためのインフラとして地球観測衛星のさらなる高性能化は,重要な課題です.

 本研究室でも,このような地球観測衛星の高性能化の社会的要請に,基礎研究面で貢献したいと考えています.本研究室が取り組もうとしている研究課題は,地表面の複数の観測ターゲットを効率的に観測する上で重要となる多点指向制御手法です.高速で姿勢変更を行い,かつターゲット補足後は速やかに安定化する必要があります.一般に,高速化と安定化は相反する要求であり,このようなシステム実現には,さまざまな困難がともないます.本研究室では,多点指向で問題となる衛星姿勢運動の力学特性の解明と,これを考慮した航法・誘導・制御系の研究に取り組んでいます.



多点指向制御のイメージ図
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